地域のつながりの希薄化

昔は地域みんながその地域の子どもを面倒見ていました。
自分の子どもでなくても悪いことをしていれば自分の子どものように注意したり、時間があれば外へでていろんな情報交換などをしたりしていたものです。
女性の社会進出の増加や、コミュニケーション能力の低下などによって、近年では隣にどんな人が暮らしているのか、隣の人の健康状態なども分からないような時代になっています。
こういった地域では子どもを地域で育てていくことはとても難しいです。
勉強は学校へ行けば教えてくれますが、社会での生活のルールや人やものなどを大切にするという教育は親や地域が進んで行って魅せないと覚えていくことはできません。
近年、犯罪を起こす年齢が低年齢化してきているといわれています。
そういったことも地域社会のつながりの希薄化から来る地域の教育力の低下だと思うのです。
こういった地域のつながりの希薄化をなくすための取り組みも生まれてきています。
町内会長を中心に、町内の行事をたくさん行い、子ども達にも積極的に参加してもらうことで地域の人たちとの交流を図ったり、町内会だけでなく学校でも、勉強以外の時間を活用して地域の老人施設などを訪問して、お年寄り達と交流を図ったりしています。
どうしても親は勉強ができることを重要視しがちですが、いくら頭がよくても人としての優しい心やものや人を思いやる気持ちなどがなければ、人として立派とはいえません。
町内会や学校など子どもを取り巻いている環境が協力し合うことで、地域のつながりの希薄化からくる社会教育力の低下を防いでいるのです。
また、親も社会教育は他にまかせっきりにするのではなく、自分たちも子どものお手本になるような生活を送ることが大切です。
私の友人は看護師をしていますが、仕事がハードで子どもとのコミュニケーションが思うように取れないのを悩んでいました。いろいろと悩んだ結果、短時間勤務制度が利用できる職場の看護師の求人を探して転職し、今では子どもとの時間も増えてしっかりコミュニケーションがとれているようです。

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